August 05, 2005

moments

友達に薦められた本を読むのが好きだ。
薦めてくれたアノ人はこの箇所に感動したんだろうな、
そんなことを想像しながらページを捲り、
目の前に新しい世界がひらけていくのを感じる。

というわけで、今日は「山頭火随筆集」からの抜粋。

***

『新刊書を買うて帰るときの感じ、
 恋人の足音を聞きながら、その姿を待つときの感じ、
 新鮮な果物に鋭利なナイフをあてたときの感じ。

 その日の新聞を開いときの匂い、
 初めて見る若い女性に遭うたときの匂い、
 吸物碗の蓋をとったときの匂い、
 エジプト煙草の口を切ったときの匂い、
 親友から来た手紙の封を切ったときの匂い。

 穏やかな興奮と軽い好奇心と浅い欲望と。』

***



chakovsky at 23:23│Comments(0)TrackBack(0)books 

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chakovsky
人との関わりのなかでしか自分を見出せない、action ならぬre-action な人間。数字や詳細に弱く、周りはざっくりとした雰囲気でしか捉えていません。ま、細かいこと言うなよ。な。
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