music

March 16, 2007

ルーツ探し

ミクシィの「ヴァイオリン」コミュを覗いていたら
楽器紹介スレッドが立っていて、
色んな人が「これは誰某の作品で…」なんて
解説しているのを見ているうちに、
自分の楽器のことが気になりまして。

今の楽器を弾き始めてから約15年。
ラベルに書いてある仏語を読むべく、
本日、初めて辞書を引き、
初めて作り手の名前を知りました。
ジョセフ、だそうです。ジョセフおじさん。

そして、見つかる訳ないけど、と思いながら
でもちょっとムキになって
世界中のウエブサイトを検索してみたら
彼に関する情報、ちょっとだけだけど、あった!

すっげー、私の楽器を作ったひとって
本当に生きてたんだーーー!!!

まあ、楽器が存在しているわけだから、
誰かが作ったわけであって
作り手が生きてたってのは、
そりゃそうだよ、てことなんだけど。

でも、フランスのリールに住んでいたらしいとか、
息子の名前はピエールで、やはり楽器作ってたらしいとか、
そういうトリビアな知識があると
うちの子がジョセフさんちの工房で、削られ、磨かれ、
「ア〜、セ・ビア〜ン!」なんて作られているのが
想像できてきちゃって、俄然楽しいわけですわ。

不思議なのが、
自分のヴァイオリンは、絶対に「女」だと、
それも明るくて快活な女の子だと思っていたのだけど、
ジョセフさんを想像していたら、
もしかするとコイツは男性?という気がしてきた。
なぜかと聞かれても困るんだけど、雰囲気的に。

それにしても、
こんなことまで調べられるネットってすごいよなー。


chakovsky at 09:55|PermalinkComments(0)

February 24, 2006

ある天使の思い出に

好きな曲は沢山あって、
自分を元気づけてくれるものだったり、
ザラザラした気持ちを落ち着かせてくれたり、
恋人とロマンチックな気分にしてくれる曲とか、
弾くと悦に入れる曲とか。

ベルクのヴァイオリン協奏曲は、
私にとってそういう類の曲ではない。

結構苦手な現代曲だもんだから
難しすぎて正直意味わかんないし、
CDも持っていないし、
そんなに何回も聴いたことがあるわけじゃない。

だが、これは私にとって
とても特別な曲なのだ。

私のなかの何かに激しく共鳴して
自分が自分でなくなってしまう。
訳もわからず、打ち震えてしまう。

初めて聴いたとき、
知らない間に大粒の涙が
ボロボロと落ちてきてることに
すごく驚いたんだっけ。
休憩中も涙が止まらなくて、
その後の演奏を聴き逃したんだった。

久しぶりにこの曲を聴いて、
また泣きそうになってしまった。

これは神様からの贈り物だ。
私のホントの真ん中のとこに
すっぽりとはまってしまう、
遠い遠いところから
丁寧に運ばれてきた贈り物。

chakovsky at 01:10|PermalinkComments(1)

May 26, 2005

カエターノ revenge (本人遭遇!)

caetano2











一昨日のコンサート後、あまりの欲求不満から
勢いでチケットを買ってしまった今日のコンサート。

行ってよかった!!!
ヴィヴァ、カエターノ!

奇跡の歌声を心から満喫してきました。

世の中には聴いた人の脳内に
α波を出させる声の持ち主がいるそうですが、
彼の声の場合は、脳内麻薬だな。
しかも恋愛感情を沸き起こすタイプの麻薬。

老若男女含めて観客全員の目がハート。
皆の胸がキュンキュン鳴っているのが
聞こえてきそうな勢いでした。

あの歌声では無理もない。
繊細にささやくピアニッシモから、
力強い男性的なフォルテッシもまで、
どの音域でも、どの音量でも
ハリとツヤを失わない声なんて。

アカペラであそこまで自信を持って
“聴かせる”ことが出来る音楽家は
世界中で彼くらいじゃないだろうか。

プレスリーのlove me tenderのカバーを唄ってたねー、
of course I love you tenderly!!!て叫びそうになったよ、
なんてバカなことを言いながら、興奮しきって会場を後に。

せっかくカエターノを聴いたあとだから
美味しいお酒を一杯飲みたい!と、青山まで出る。
入ろうと思ったお店がことごとく混んでいたので
結局、原宿のカフェにたどり着く。

3億円の宝くじが当たったら
マイクを通さないカエターノの地声を聞かせて貰いに
ブラジルまで行こうよ、なんて言いながら
コロナを飲んでいたら(一応、南米へのオマージュってことで)

なんと!なんと!
カエターノ本人がお店に入ってくるではありませんかーー!!!

ひえええええええーーーーーっっっ

完全に取り乱している日本人がふたり。
どうしよう、どうしよう、と焦って、
お店の迷惑を顧みず、とにかく声をかけにいく。

あの、あの、あの、今日、さっきまで、
つまり、あなたのコンサートに行ったんです、
それで、とにかく、ホントに、ワンダフルで!!!
よければ、あの、失礼だけど、あの、
サインとかもらっていいですか????!!!
うわああああ、ありがとうございますうぅぅ!!!
ホントに、感激です、さんきゅぅぅぅうううう!!!

びっくりした店員が我々のテーブルに
「一体どなたなんですか?」と聴きに来た。
ハッキリ言って迷惑そのもの。
しかも、彼がどんな表情をしていたとか、
どんな声で何を言っていたとか、
まーーーーーーったく覚えてない。

後から考えると恥ずかしいくらい舞い上がっていた。
でも、世界中で最も敬愛するアーティストを前に
冷静でいろっていうのも無理な話だ。

いやあ、奇跡的なカエターノ・ナイトでした。
一年分の幸運を今日使い果たしたんじゃないだろうか。

それでも良いか!と思える今日この頃です。

chakovsky at 03:18|PermalinkComments(8)TrackBack(2)

May 24, 2005

カエターノ fist night

catano










演奏会漬けの今日この頃。

本日は池袋芸術劇場にて、
ブラジルの巨匠、カエターノ・ヴェローゾのコンサート。

すっっっごい楽しみにしていただけに、
姿を見ただけで感激のあまり意識が飛ぶかと思っただけに、
音響の酷さには椅子を投げそうになりました。

響き過ぎてるっちゅーねん!
残響が長過ぎて、音が全部濁ってるやないか!
あーんな素晴らしい素材をどうしたら
こんなにもグチャグチャに出来るんだ!

くそー、くそー、ちょっと時間をくれたら
音を吸収するフェルト生地でもなんでも
私が壁と天井の全面に貼り付けてやるってば…。
あー、もー、責任者ー!!!出て来ーーーい!

なんて、要らないことばっかり考えてしまって
音楽に集中できない悲しい二時間。

でも、泥水と化してしまった音の洪水のなかで
神々しく光を放っているものがそこには確かにあって、
しっかり泣かせて頂きました。鳥肌な瞬間も度々。

終演後、あまりに悔しくて、
明後日、国際フォーラムでやる演奏会のチケットを即購入。
一万円払うさ、一ヶ月御飯とお塩で過ごしても払うよ。
だから、今度こそちゃんとした環境で聴かせてくれ。

ハコが変わっても音響が酷かったりしたら
興行主を訴えるぞ、私は!!!


chakovsky at 01:36|PermalinkComments(3)TrackBack(0)

May 11, 2005

ヒラリー・ハーン リサイタル

hillaryhahn






これぞ様式美!!!

渋くて難しい曲を4つも並べ、
決して雰囲気に流されず、
感情的になることもなく、
隅々まで神経と知性を通わせた
完成度のたかーい演奏会。

なんといっても白眉はバッハ無伴奏だな。
寄せては引き、高まっては落ちる、
大きな海原の波を感じさせるフーガ。

勢いあまってピークに達してしまい、
「あ…、まだ続きがあったんだった…」という
トラップだらけの難曲だというのに、
そんなことにはぜーったい引っ掛からない。

無限大に広がる世界のなかで迷子にならず、
常に自分が何処に居るのかを把握している。
何処に行きたいのかも見えている。
めっちゃ頭が良いんだろうなぁ。すごいなー。

終演後のサイン会には、ジーンズにスニーカー。
楽器ケースをリュックのように担いで現れた。(カワイイ…。)

長蛇の列を前に黙々とサインを続けてるのが申し訳なく思えて、
「ヘトヘトでしょう、ごめんね」と声をかけたら
「皆が思っているほど辛くないのよー。」とニッコリ。(いいヤツだ…。)

Hilary Hahn Official Website



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March 09, 2005

ベルリン響特別演奏会

今日は母に誘われて、錦糸町までベルリン交響楽団の演奏会に行ってきた。

東京大空襲からちょうど60年ということで、演目は、武満徹の「弦楽のためのレクイエム」、ベートーヴェンの「皇帝」(ピアノ:横山幸雄)、そして、ベルリーズの「幻想交響曲」。

オケは、最初の一音を鳴らしたときから、どの作曲家かがハッキリ判るほど見事に音色を調整。微妙に音程が気になる部分もあったけれど、全体の雰囲気づくりが見事だったから問題なし。久しぶりに雄大なオケの音を聴いて、非常に楽しませてもらった。

横山氏の演奏も久しぶりに聴いたが、改めて、大好きな演奏家のひとりだと認識。いつも思うけれど、彼のピアノは非常にダンディーだ。日本の演奏家は概して線が細いから、すぐに音が切羽詰まった感じになるのだけれど、彼の音は実に懐が深い。ドラマチックな展開は力強く、ロマンチックなパッセージは温かな優しさがある。ああいう音楽はやっぱり男性にしか奏でられないものだと思う。問題は、彼の演奏を聴いていると思わず惚れそうになってしまうこと。危ない、危ない。舞台上の音楽家に惚れるなんざ、トレンディードラマの登場人物に恋をするようなものだ。

とはいえ、惚れ惚れしちゃうような演奏を聴く機会はそんなにあることじゃないし、私自身もすごく久しぶりだったので、嬉しかったなー。せっかくお金を払っていくんだから、こうじゃないとねー!

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休憩中、横山さんの楽屋まで御挨拶に行ったら、母はいきなり「痩せたわねー!若返ったわ!」と失礼極まりないことを口走っていた…。いや、確かに、すっごい痩せてらしたんだけどね、いきなりそれは無いよ、母上。…と言いつつ、私も演奏についてのコメントもせずに「最近遊んでくれないじゃないですか、たまには御飯食べにいきましょーよー」と言ってたか。カエルの子はカエル…。反省…。


chakovsky at 23:58|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

September 01, 2003

戯れ

この世は全て戯れに過ぎない。
人はみんな道化師。
その信念も、理屈も、
結局は笑いの種だ。
みんなが誰かを笑い者にしている。
だが、最後に全てを笑い飛ばせる人こそ
本当に、笑える人なのだ。



Bravo, Falstaff!

"Tutto nel mondo e burla"
final chorus from Falstaff,
the last opera written by Verdi


chakovsky at 23:24|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
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人との関わりのなかでしか自分を見出せない、action ならぬre-action な人間。数字や詳細に弱く、周りはざっくりとした雰囲気でしか捉えていません。ま、細かいこと言うなよ。な。
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